紅葉蔵(丸藤葡萄酒工業株式会社)

M社 / 2015

「紅葉蔵」は、4代目が枝を伐採された紅葉への断腸の思いと復活の願いを込めて命名した、ワイン貯蔵庫です。敷地の最下段に位置し、グラビティ―フローシステムの最終貯蔵庫として安定した場所。もともとは御当主の葡萄畑だったこの地に、先人の営みの景観記憶として石垣を残すという難工事となりました。高気密高断熱仕様で地中熱を利用し、外装はすさ入り漆喰で仕上げ、伝統的な丸藤の屋号が飾られています。もとの畑の石垣をそのまま残し、建物は土蔵の外観を持たせ、丸藤葡萄酒工業の歴史的背景・景観に、企業理念に、配慮しています。

石垣と大谷石塀ともみぢと再生した旧主屋と紅葉蔵。それぞれが違う年代の歴史の積み重ね。外壁はALCにすさ入り漆喰塗、大きなひびはほとんど入りません。扉は高断熱仕様ですが、表面材はワイン樽をイメージしオーク材をスチールFB、飾鋲止めとしました。景観に配慮して外見は土蔵のフォルムを持ちますが、内部は昨今の地球沸騰化に備えたECO&高気密高断熱、衛生仕様としています。

蔵飾りは屋号の丸藤(丸に下がり藤)、
倉庫に保管されていたものをモチーフにしました。