
PauseCafeRestaurant_NANBA
P邸 / 2015
「Pause Cafe Restaurant NANBA」という名前には、訪れる人が一息つき、立ち止まってくつろげる場所であってほしいというオーナーの想いが込められている。住宅の一部をレストランとして機能するよう再設計し、家主とオーナーの慣れ親しんだ記憶をデザインに取り入れながら改修を行った。敷地の角には、周辺住民や地域のランドマークとして大事に育てられてきたイチョウの木があり、今も変わらず見守り続けている。

レストランのエントランスドアには、改修前の玄関ドアに使用されていたクラシカルなガラスを再利用しています。誰にでも利用してもらえるようスロープを設置し、バリアフリーに対応。駐車スペースを設けて車でのアクセスにも配慮。ランドマークとして残されたイチョウの木は、季節の移り変わりを知らせてくれます。



レトロな昭和ガラスがはめられた大きな2つの出窓はそのまま残し、暖かい自然光を取り入れました。応接間として使用されていた部屋には、当時のマントルピースがそのまま残されており、今も歴史と記憶をつないでいます。クラシカルな雰囲気を保つため、床と腰壁には硬木の黒柿のフローリングを使用し、多くの人が利用しても傷が付きにくいよう配慮。

カウンター席は、シェフとお客様がコミュニケーションを取りやすいように設計されています。キッチン側で立つシェフと、カウンターで座るお客様の目線が合うように、床の高さが調整しました。


エントランスドアのデザインには、NANBAの「N」の形を取り入れ、イギリスから仕入れたアンティークのポストも使用しています。素材は床材と同じ黒柿を用い、既存のクラシカルなガラスも再利用。

一目で「NANBA」という名前と食事処であることが伝わるように工夫しており、景観に配慮しつつ、インテリアの内装と調和するクラシカルな色を使用しました。