
ARCOS ARMONICOS:弦の調和
M邸 / 2003
ARCOS ARMONICOS(アルコス・アルモニクス)は、音楽家M先生の住宅と音楽ホールです。ホールの小屋組は弓なりの上弦梁構造で、住宅部を南側に配置し、中心には多面体12角形と連携した円形階段があります。トロンボーンの音が吹きだすイメージで、建物全体が楽器のように奏で出る空間を形成しています。この地の出身であるお父様はM先生にM家の歴史を継承しました。テラゾータイルは、お父様の貴石を入れ込み、M先生の教え子達と共に制作し、そのプロセスも記録されました。これからは、M先生ご夫妻がこの地で新しい歴史を刻みます。今日もホールからは優しい音が奏でられています。



特徴的な階段の手すりと垂直軸とのディテール。
階段から見上げる


階段を見下ろす

音楽家のM先生の住宅と音楽ホール。裏山の古刹大福寺は源清光の子浅利与一の墓所でもあります。小屋組はその地に生まれたと言われる浅利与一(弓の名手)の弓をイメージして弓なりの引っ張り上弦梁構造としました。住宅とホールをどう複合化するかということを考えて住宅部を南側に配置。この住宅部の中心は、多面体12角形と連携した円形階段。トロンボーンの音を、上部のトップライトへ向かう垂直ベクトルと、玄関へ向かう水平方向のベクトルへ飛ばすイメージで、このような形になりました。建物自体が楽器のように奏でる空間としてのフォルムを有します。

上弦梁建て方。

テラゾータイル。
お父様からいただいた貴石で、M先生と関わりのあった教え子達とともにテラゾータイルを制作し、そのテラゾータイルを制作プロセスとして残しました。美術の高橋辰雄氏にタイルのワークショップの制作協力をしていただいた。

ホール名
「ARCOS ARMONICOS」 はLeon Spierer氏が命名。


プロの音楽家による演奏会
(左)フルート奏者・矢野正浩氏。「アンサンブル神戸」代表理事及び指揮者
(右)ヴァイオリン奏者・レオン・シュピーラ
元ベルリンフィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター