甲斐源氏末裔の家

A家住宅 / 1998

甲斐源氏秋山光朝の末裔の主屋コンバージョンに立ち会いました。多羅葉樹の葉に文を書き渡したという万葉の伝承が残る旧家で、大黒柱や大胆に露呈させた大梁がこの家を支えています。オーナーの希望により玄関ホールに囲炉裏を構築、家族や友人が集う場となりました。居城は歴史の中に、現在も歴史を刻んでいます。
大梁。天井裏に隠れていた大梁を磨き上げ、旧家の力強い構造美をあえて表しにして魅せます。この家にしかない、煤けた大蛇のような圧倒的な地松大梁。
大框戸。無垢ケヤキ板で造られた大戸。硬いケヤキ材は、敵からの襲来にも備えます。中桟の無い無垢板はなかなか見られません。
千本格子。柔らかな光を誘う千本格子。匠の技は今も活きます。
「南側で生活したい!」奥様「建具は残して、明るい部屋にしたい。配線を隠したい。私のバックをちょっと置ける収納がキッチンに欲しい。布団を干したい!」長男:「洋風な独立した部屋が欲しい!コンポやPCを置きたい。」