石垣のある家

N邸 / 1996

峡谷の急斜面にて先祖代々、里山の恵みを生業にして生活してきました。この地域文化を継承してコンバージョンし、新たな価値観で生業とし発信する、そんな熱意に満ちたオーナーの住宅。地域景観でもある石垣。芦川や段々畑に転がっている厄介な石を巧みに積み上げて擁壁とする石工衆の技術。地域の土を使い分けて、練ってたたいて「土間」とする土間職衆の技術。御職人様の伝統技術は繋いでいかなければならないと、オーナーの想いが地域の景観を守ります。まさにヴァナキュラー建築です。敷地の傾斜をそのまま住宅内部のスキップフロアとして取り入れ、自分が立つ位置により視点の変化を楽しめます。
山梨県グッドデザイン部門特別賞
音楽ホール
杉丸太でトラス小屋を組み、大胆なホールを実現。掃き出しの開口部からは、里山の四季の移ろいをバックに、臨場感あふれる音が創出され、空間・時間をより豊かに演出します。
リビング。杉丸太のトラスは、モーメント図そのもの。中央のブビンガの圧縮材もほにゃらら~と生き物のようにデザイン。(無要)
和室の腰壁。オーナーが自ら釈迦ヶ岳をデザイン。集落から拝む山々は盆地から望むそれとは違い山が近い。畏怖と恵みへの感謝の念が印象的。
引手(無要)。 盆地から望む釈迦ヶ岳をデザイン。
ちんびいホール・コンサートの様子。